ハビブ・シソコ氏は、2026年にバクーで開催された世界柔道選手権の期間中、国際柔道連盟(IJF)のマリウス・ビゼール会長から八段の証書を授与された。長年にわたる柔道界での指導、発展、そして知識の継承への貢献が評価されたものである。

シソコ氏はマリ柔道界の重鎮であり、マリ柔道・柔術連盟会長、アフリカ柔道連盟会長を歴任。現在はマリ国内オリンピック・スポーツ委員会の会長を務めている。

段位記録をたどると、シソコ氏は2023年にIJF七段を授与されており、この年はアフリカ柔道選手権がモロッコ・カサブランカで開催された年である。IJFが公表した段位名簿では、八段は2025年と記録されている。八段の証書は2026年のバクーで改めて公に授与された。

この比較的短期間の昇段記録は、現代の国際柔道における段位認定の一つの姿を示している。技術や競技実績だけでなく、長年にわたる組織運営、指導、教育、国際的な柔道普及への貢献も、高段位の評価において重要な要素となり得る。

講道館の高段者への道――年数は、あくまで始まり

一方、柔道発祥の地である東京・講道館に目を向けると、高段者の昇段には、現在も極めて厳格な伝統的審議制度が受け継がれている。

講道館の高段位は、単に年数を重ねれば得られるものではない。一般的な「良」の評価を例にすると、五段から六段までは9年以上、六段から七段までは12年以上、七段から八段までは15年以上が一つの基準となる。しかし、これらの年数は審議資格の一部にすぎない。

五段から六段への昇段では、所定の試合得点を積み重ねることが求められる。さらに六段、七段以上になると、現段位および過去の試合成績、形、審判、指導実績、現在の修行状況、そして柔道の普及・発展への功績などが総合的に審議される。

特筆すべきは、高段位になったからといって試合から離れるわけではないことである。講道館の高段者大会では現在も五段以上の柔道家が畳に立つ。さらなる昇段を目指す者にとって、高段者大会での実際の試合記録も正式な評価材料となり得る。

つまり、六段、七段となり、年齢を重ねても、稽古を続け、形を学び、指導に携わり、必要であれば再び畳に上がって実戦の中で自らを示さなければならない。講道館の高段者昇段の厳しさは、単に「長く待つ」ことではない。十年、二十年を経てもなお、修行を続ける力と資格を保ち続けることにある。

講道館の伝統において、高段位は修行の終着点ではない。それは、その人が柔道から離れることなく歩み続けてきた証でもある。結局のところ、最後に本当の意味を持つのは、自ら畳の上で勝ち取った段位だけである。

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