全日本柔道連盟の山田利彦強化委員長は9月15日の全日本強化合宿で、国際大会における「所属派遣」(自費派遣)の権利を拡大すると発表した。「所属派遣」は、連盟が全額を負担する日本代表派遣とは異なり、選手が所属先の名義で自費で国際大会に出場する仕組みを指す。
これまでこの機会は原則として年1回だった。新たな取り扱いでは、強化委員会が一定水準を満たすと認めた選手に「プラス1回」、最大年2回の派遣が認められる。追加の大会の成績は、代表選考の参考となる国内ポイントにも加算される。
シニアの日本代表派遣に対する連盟の全額負担は従来どおりで、原則として代表派遣と「所属派遣」は同一大会で混在させない。
山田委員長は、強化費が大幅に減っているわけではないが、円の価値低下で1回の海外派遣費用が従来の1.5倍以上になったと説明。「選択と集中」のもとでは機会がトップグループに偏りやすく、より多くの選手に海外で試合をする機会を広げたいと述べた。
社会人選手と学生選手では経済状況が異なるため、公平性を考えて増加は最大1回に限ったという。学生柔道連盟と協力し、学生王者を送り込む可能性にも言及したが、現時点ではアイデアの段階だとしている。
背景には、ワールドツアーをはじめとする国際大会の実施数が増え、派遣コストも上昇していることがある。

