多くの道場で、礼儀、勇気、誠実、名誉、謙虚、尊重、自制、友情という8つの道徳規範が語られる。ただし、このよく知られた8項目のリストは、嘉納治五郎自身が直接定めたものではない。

国際柔道連盟(IJF)の歴史整理によると、8つの道徳規範は1985年にフランスで徐々に正式な形へと整えられ、Bernard Midanとフランス柔道連盟の文化委員会が推進し、長年にわたりフランスで柔道を教えてきた粟津正蔵も関わった。

嘉納治五郎の教育思想の核心は、やはり「精力善用」と「自他共栄」にある。後に整理された8項目の規範は、柔道の精神を道場や学校、日常生活の中で理解しやすい行動指針へと置き換えたものだ。両者は互いに取って代わるものではなく、柔道が人をどう育てるかを異なる角度から示している。

出典

国際柔道連盟(IJF):Understanding the Judo Moral Code

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