8月26日、ネパール北部のラスワ、ベトラワティ、ヌワコット周辺を大規模な洪水が襲い、道路、電力、通信が大きな被害を受けた。

国際柔道連盟(IJF)が9月2日に公表した情報によると、現地の柔道コミュニティも深刻な被害を受け、ベトラワティでは少なくとも8人の若い柔道家の死亡が確認された。IJFの報道時点では、子どもや家族、柔道関係者の中に安否が確認できていない人もいた。

これは単なる「スポーツ界の被害」ではない。地域では道場、家庭、学校、村のつながりが重なっている。複数の柔道家が家族や住まいを失い、被害の全体像はいまも確認が続いている。

映像:IJF『Judo for the World - Nepal』(2016年撮影。2026年洪水の現場映像ではない)。 YouTubeで視聴

10年前から続く柔道のつながり

2016年、IJFはネパールを訪れ、『Judo for the World - Nepal』を制作した。当時、ネパールは2015年の大地震からの復興途中にあり、柔道が子どもたちの生活や自信、コミュニティの再建にどのような役割を果たしているかが記録された。

元世界メダリストで4度の五輪出場経験を持つオーストリアのサブリナ・フィルツモザーも、長年ネパールの柔道に関わってきた。IJFは今回の洪水記事でも、この2016年の映像を再び紹介している。これは2026年洪水の現場映像ではない。しかし、現在被災している柔道家たちが、国際柔道界にとって以前から関係を持ってきた人々であることを伝える資料となっている。

柔道のつながりが救援ネットワークへ

被害が明らかになると、フィルツモザーは現地の協力者を通して安否確認と支援調整を始めた。Laxmi、Chandra、Bijay、Nepal Cycling Schoolなどの現地パートナーは、米、テント、食料、水などを準備し、道路が壊れた中でベトラワティ方面へ物資を運んだ。

一部の救出された柔道家はカトマンズで一時的な住居を確保している。ネパール柔道連盟も情報の収集と確認に参加している。IJFの9月2日の報道時点では、若い柔道家少なくとも8人の死亡が確認されている一方、行方不明者や避難者の状況はまだ完全には確定していない。

ネパールで柔道は長年、競技だけではなく、子ども、家族、指導者をつなぐコミュニティとして機能してきた。今、そのつながりは試合とはまったく違う場面で力を発揮している。

情報源

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