10年、2度の膝の大怪我、数えきれない痛み。柔道はこの道を楽にはしてくれなかったが、一歩一歩、人をより遠い場所へと連れて行ってくれた。今回、その旅は新たな節目を迎えた。オリンピックの舞台へ続く柔道の道である。
柔道が試すのは体力と技術だけではない。怪我や挫折、長い稽古の中でも前へ進み続けられるかどうかも試される。道場から国際舞台まで、この経験は武道としての柔道のもう一つの側面を見せてくれる。身体をすり減らしながら、意志を鍛え上げていくのだ。
チーム帯同の理学療法士として、彼はKumaとともにオーストラリア、ドバイ、アブダビ、東京など各地を巡り、国際柔道大会に間近で関わってきた。柔道が一つの道場から世界のさまざまな都市へ広がるとき、最も胸を打つのは試合そのものだけでなく、その背後にある大きな組織力、専門家チーム、そして国際柔道コミュニティの結束である。
専門家としての立場で柔道界に貢献し、世界の舞台で柔道の規模と精神を目の当たりにすることは、香港の柔道家にとって記録に値する出来事である。この道は個人の武道の旅であるだけでなく、香港柔道と世界柔道をつなぐ一つの断片でもある。
この旅を支えてくれたすべての人に感謝を。身体を壊し、魂を鍛える。

