全日本柔道連盟は9月8日、各都道府県柔道連盟(協会)会長・安全指導員宛てに、柔道における頭部・頚部外傷発生時の対応をまとめた正式な通知を発出した。連盟の「重大事故総合対策委員会」名義で発表され、今年も頭部・頚部の重大事故・準重大事故が発生している(正式な報告書提出前の事例も含む)としている。

対応のポイント

練習・試合を問わず頭部・頚部外傷が発生した場合、受傷者の意識に問題が無いと思われても、頭頚部の痛みを訴えることがあれば、休ませて様子を見るにとどまらず、救急搬送を含めて医療機関の受診を積極的に検討する

その場では問題無いように見えた場合でも、帰宅後や翌日以降に頭部・頚部の痛みなどの気になる症状が現れた場合には、受診をためらわないよう指導する。

未成年選手の監督

受傷者が未成年で保護者が事故現場に立ち会っていない場合、救急搬送を行う時には、保護者に対し事故発生時の状況、救急搬送要請の判断に至る経過や現在の状況、搬送予定先などを適切に説明する。救急搬送に至らない場合でも、保護者に対し、帰宅後から翌日ぐらいまでは子どもの様子を注視し、状況の変化が見られるようであれば速やかに専門病院を受診するよう指導する。

通知は指導者と保護者のコミュニケーション不足が不信感や不必要な対立の要因となることも少なくないとし、十分な配慮と誠意ある対応を求めている。

登録と段階的な参加

連盟への登録が済んでいない新入生や初心者が練習に参加しないよう求め、未登録の選手が重大事故に遭い、見舞金が支払われない事例もあると注意喚起。一般入学の新入生や道場を移籍してきた子どもは、柔道経験者でも体力や技術は低下しており、本来の実力も不明なため、段階的に練習に参加させる。

事故報告

頭部・頚部外傷、熱中症その他緊急入院を要した事故は、連盟への事故報告書の提出が必要。報告書は重大事故総合対策委員会、医科学委員会などで共有・分析され、事故原因の究明や再発防止に活用される。連盟がHP等で公開する際に、個人・所属先の情報が公表されることは一切ない。

通知は各都道府県連盟(協会)が傘下団体に対し周知徹底するよう求めている。

情報源

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